ご縁を結ぶうさぎに出会える「うさぎ縁むすび祭」を 9月21日(日)より開催
2025年9月21日(日)から10月19日(日)までの間、出雲大社埼玉分院(埼玉県朝霞市)にて、古事記に登場する「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」にちなんだ「うさぎ縁むすび祭」を開催いたします。
「因幡の白兎」では、傷ついた白兎が大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)のやさしさに救われ、その後八上比売(やかみひめ)と結ばれることを予言します。この物語において白兎は、誠実な心にふさわしいご縁を導く存在として描かれ、今もなお出雲大社では、たくさんの石像や授与品とともに親しまれています。
この祭りでは、新たに設置した「因幡の白うさぎ石像」や「うさぎ縁むすび紙」などを設え、参拝者は恋愛・家族・仕事など、自らにとって大切な「縁むすび」を祈願していただけます。日頃から縁むすびを願う方々に信仰されてきた埼玉分院が、うさぎの神話とともにあらためて縁むすびに向き合う特別な祭事です。
さらに、10月6日(月)、7日(火)には「縁むすび満月詣(えんむすびまんげつもうで)」を実施いたします。十五夜とその翌日にあたるこの2日は、うさぎとも縁深いお月見にちなんだ祈祷が行われます。
出雲大社ならではの縁むすび文化と、可愛らしいうさぎたちとの出会いを通じて、良縁を願う秋の参拝体験をぜひお楽しみください。
「うさぎ縁むすび祭」とは
「うさぎ縁むすび祭」は、古事記に記された出雲神話「因幡の白兎」に由来する祭事です。神話の中で、傷ついた白兎は大国主大神のやさしさに救われ、その後、八上比売との縁を予言する存在として描かれます。以来、うさぎは良縁を導く存在として親しまれてきました。
この祭りでは、この出雲の伝説にちなんだうさぎが、石像や絵馬、おみくじ、願い紙、御朱印紙など、さまざまなかたちで境内に登場します。参拝者は、うさぎとともに祈り、願いを結びながら、自身の思いや願いと静かに向き合う特別な参拝体験をお楽しみいただけます。
出雲大社埼玉分院でお祀りする大国主大神は、古くから「縁むすびの神さま」として信仰されてきました。ご縁を結んだ白兎とともに行う参拝体験で、どうぞ特別な縁むすび祈願をお楽しみください。

©︎出雲大社
因幡の白うさぎ石像
このたび、うさぎ縁むすび祭の開催にあわせて、出雲大社埼玉分院の境内に新たな「因幡の白うさぎ石像」が設置されることとなりました。
本殿のある出雲大社の境内には、全部で60羽以上ものうさぎ像が点在しており、それぞれが異なる表情や仕草で参拝者を迎え入れてくれています。
うさぎ縁むすび祭にあわせ、埼玉分院においても同様に出雲の神話や信仰の世界観を感じていただけるよう、新たにオリジナルデザインのうさぎ石像を設置いたします。祈りや願いを結ぶ象徴として、多くの方に親しんでいただける存在となることを願っております。

石像(CGイメージ)
「うさぎ満月詣」の実施
本祭の特別行事として、10月6日(月)、7日(火)の2日間に、夜間限定の特別参拝「うさぎ満月詣(まんげつもうで)」を実施いたします。
10月6日(月)は、旧暦の十五夜にあたり、今年は一粒万倍日と天赦日が重なる縁起の良い日です。
さらに翌7日(火)は満月を迎える日であり、大安・大明日・天恩日という吉日も重なる、まさに縁むすびにふさわしい2日間です。
この2日間は、通常より延長して19時まで開門いたします。18時からは「縁むすび満月祈祷」も実施いたします。祈祷にご参加いただいた方には記念品として、縁むすび守り、うさぎ縁むすび紙、地元・朝霞市の老舗和菓子店「ほそや」による特製のうさぎ饅頭をお渡しいたします。
引力が最も強まるとされる満月は「ご縁」を引き寄せてくれます。うさぎとも縁深い月の光を浴びながら、祈りを捧げる静かなひとときをお過ごしください。

【縁むすび満月祈祷】
日程:2025年10月6日(月)、7日(火)
時間:18:00~18:30
所要時間:約30分
玉串料:4,000円(記念品付)
祈祷内容:縁むすび
定員:18人/日
予約方法:埼玉分院HPの予約フォームもしくはお電話(048-463-3720)にて
うさぎ縁むすび祭限定授与品
うさぎ縁むすび祭の期間中は、縁むすびに特化した「うさぎ縁むすび紙」を頒布いたします。出雲大社埼玉分院限定のうさぎのイラストが描かれた願い紙は、恋愛成就や就職・進学など、人生における大
切なご縁を願う授与品です。授与所にてお受けいただいた後、願いごとやお名前をご記入のうえ、まずは「因幡の白うさぎ石像」に紙を乗せて祈願を行います。その後絵馬掛け所へご自身の手で結んでいただくことで、うさぎがその願いを神様へ届けてくれる流れを追体験できます。
また、限定うさぎデザインの御朱印紙や卯年に配布した干支絵馬、うさぎみくじの限定色も頒布いたします。

縁むすび紙/500円

限定御朱印紙(イメージ)/1,000円
限定御朱印限定デザイン絵馬/800円
古事記「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」
古事記に記される因幡の白兎は、うさぎが縁を結ぶ象徴として登場する日本神話の中でも有名な物語です。
うさぎは、ワニをだまして隠岐の島から本土へ渡ろうとしますが、嘘をついた罰として皮を剥がされ苦しんでいたところ、大国主大神と出会います。兄神たちが与えた間違った治療法で傷を悪化させていた白兎に対し、
大国主大神は正しい手当てを教え、優しく介抱しました。その心に打たれた白兎は、彼が美しい姫・八上比売と結ばれる運命にあることを告げます。
この物語は、うさぎが人と人とのご縁を導く存在として描かれており、縁むすびの象徴とされる由来でもあります。優しさや誠実さが良縁を生むという教えが、現代にも受け継がれています。