出雲大社の信仰

出雲大社教いずもおおやしろきょう大国主大神おおくにぬしのおおかみ(だいこくさま)がお鎮まりになる出雲大社を宗祠そうし(根源なるおやしろ)として、全国に「だいこくさま」の御神徳を布教しております。

出雲大社教と出雲大社埼玉分院

– 出雲大社教の成り立ち –

“だいこくさま”はこの国の国土を開かれ、農耕をすすめ、医薬の術を定めて、幸福の基礎を開かれました。その国土は「国譲り」により、天照大御神あまてらすおおみかみに譲られ、自らは天日隅宮あめのひすみのみや(出雲大社)にお鎮まりになられました。そして、“幽冥主宰大神かくりよしろしめすおおかみ”として目に見えない世界(神々の世界・霊魂の世界・あの世)を司る神になられたのです。

大きな御神徳を持つ“だいこくさま”は古くから人々に慕われていました。さらに「御師おし」と呼ばれる人々がその御神徳を全国津々浦々に広めました。やがて、全国各地に「出雲講いずもこう」などと呼ばれる出雲信仰の組織が生まれました。これが、出雲大社教の起源となったのです。

明治の初め、時の出雲国造・出雲大社宮司の千家尊福公せんげたかとみこうはそれまでの信仰組織をより強固なものにするため、「出雲大社敬神講いずもたいしゃけいしんこう」を結成しました。しかし、明治15年に政府は神官の布教活動(神葬祭の奉仕など)を禁止したため、千家尊福公せんげたかとみこうは宮司の職を辞し、「神道大社派しんとうたいしゃは」(後に「神道大社教しんとうたいしゃきょう 」と改称)を結成して、初代管長となり、本格的に布教活動を開始しました。

戦後の昭和二十一年、「神道大社教」は「出雲大社教いずもたいしゃきょう」と改称し、さらに昭和二十六年には宗祠とする「出雲大社いずもおおやしろ」の呼称を重視し、「出雲大社教いずもおおやしろきょう」と呼び名をあらため、今日に至っています。

全長約5mの大しめ縄

みがわり大国主大神

– 出雲大社埼玉分院について –

出雲大社埼玉分院は、荒船神社として創建し、昭和五十八年には宗祠(出雲大社)よりご分霊をいただいて以来、この朝霞の地で、埼玉県唯一の出雲大社として大国主大神おおくにぬしのおおかみ(だいこくさま)をお祀りして参りました。
私たちは、今を生きる人々はもちろん、次世代、そして次々世代まで、心豊かに共に栄えていくため、貴い結びつきのある共同体を育んでいくことを目指しております。そして、人々の暮らしの中で生まれた信仰の場である小さなおやしろから、現代の価値観の多様性に合わせながら、出雲大社の大きなご縁を結んで参ります。

出雲信仰のご案内

出雲屋敷 – だいこくさまのお屋敷に祀りかえる儀式

出雲屋敷いづもやしきとは、皆様のお家を大国主大神おおくにぬしのおおかみのお屋敷に祀り替える大事な儀式です。出雲屋敷の祈祷により、その家がだいこくさまに守られ、家相や鬼門、風水の凶相から一切を免れることができ、繁栄する家になると信仰されてきました。

神饌講 – だいこくさまへの日々のお供え物

神饌講しんせんこうとは「だいこくさま」のおかげで生かされていることに感謝して、明るい家庭を築かせていただきますようお祈りします。初穂料は「だいこくさま」への日々のお日供にっく(お食事)として使わせていただきます。

※現在、新規受付を停止しております。

神語奉書 – だいこくさまへの感謝のお手紙

神語 「幸魂さきみたま 奇魂くしみたま 守給まもりたまひ 幸給さきはひたまへ

神語奉書しんごほうしょとは、だいこくさまへの感謝と守護の祈り(神語)を筆でしたため、祈りを込めながら謹書し、生かされて生きる有り難さに感謝して、日々の幸せをお祈りします。お正月の書初めや仏教の写経に通じます。

※現在、新規受付を停止しております。